窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

未来創作2

しばらく前に編集長の村井さんより送っていただいた。なんと雑誌!?これ。

未来創作 Vol.2

未来創作 Vol.2

私にとっての目玉は、もちろん谷川俊太郎さんと和田誠さんの連載童話「ここから どこかへ」だ。

おばけがこんなにかわいいのなら、べつにこわがるひつようもなさそうだとぺったんくんはおもった。
「でもなかにはとてもこわいおばけもいるわ。さあ、でかけましょ。」
「えっ、今すぐ?」
「そうよ今すぐ。」
(つづく)

わーん。気になる。次の展開。まことに子供の頃に帰った気分で、どうなるんだろう。とワクワクしちゃうのだった。
和田さんと谷川さんと、マツザキさんの対談も興味深かった。これは。雑誌だって。かなり贅沢。



私が初めて和田さんの絵を知ったのは、サンデー毎日だったと思うのだけれど、週刊誌の表紙絵だった。
佐良直美由紀さおりの似顔絵を、父が感心して見せてくれた子供の頃、私は和田さんを知った。
谷川さんは、スヌーピーの翻訳。家ではなぜか雑誌SNOOPY(大判の2色刷りかなんかだった)を購読していて、私はその頃「翻訳」という分野を知らず、谷川さんが実はチャールズ・M・シュルツだと思っていたのだった。だからしばらくの間、谷川さんはスヌーピーの・・というのが私の中にインプットされていたのだった。
その当時私は不眠症の子供で、ベッドに寝ながらSNOOPYを読みふけっていたものだ。