窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

シャボン玉ホリデー

私の最初のテレビの記憶は、隣に住む友達のおばあさんの部屋で見たお相撲。豊山の取り組みだった。何故なら隣に住んでいた友達は豊ちゃんだったから。
そして、チロリン村から狼少年ケン。この辺りまでは私はテレビを消しても番組はそこで止まっているものだと信じていた。それで、ご飯を食べてからテレビをつけたら狼少年ケンが終わっていたことにがく然としたものだった。

植木等。私が始めて好きになった芸能人だったかもしれない。狼少年ケンと、それからそのあとにシナトラ、ディーン・マーチン志ん朝ジャン・ポール・ベルモンドと続く。ふうむ。
訃報を聞いて「そぉーのうち何とかなぁーるだろーう。」という植木等の歌声が耳の中に鳴っていた。これが私の原点なのか・・・。