窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

公園はまだカメラだらけだけれど、だいぶ少なくなってきた。気温が上がってきて池の底に沈んでいた藻が浮き上がってきて、水が汚れてきたせいだろうか。
池の奥の方に数日前から蓮らしきモノが浮かんでいる。遠目では良く見えない。葉っぱは蓮のようなのだけれど、白いのはなんだかちり紙みたいにみえる。池にはゴミも時々浮いているので、もしかしたらゴミ袋かもしれない。それで、今朝バ-ドウォッチング用のグラスをもって公園に行ってみた。しかし既にちり紙のような白いものは無くなっていて、わからないままだった。
「ボォッ、ボォッ」という声がするほうにレンズを向けてみると、何匹もの大きな食用ガエルが池の縁にいるのが見えた。喉の辺りがオレンジ色で斑点まで良く見える。鳴いているものはプルプルと震えているけれど、明るい黄緑色のは肩をいからせたままで全く動かない。近かったらこんなに凝視できないほどの気味悪さだ。今年も武蔵野ガラパゴス地帯に変身した公園。そういえば、この間はアオダイショウもいたっけ。
カキツバタかアヤメの咲いている間を縫って、カルガモのツガイが忙しそうに餌を食べている。この間、黒猫が潜んでいた辺りだけれど、数日前から水が入ってきたので安全になったのかもしれない。