窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

カレー

先週MOGIに行ったときにかおるままが作ってくれたタイカレーを食べて、またカレーを食べたくなった。私が家で作るのは、この10年タイカレーか印度カレーで、印度カレーのレシピはインドスパイス料理という本を参考にしている。この本の著者アロラさんの本は、他にアロラさんのスパイシーベジタブル料理もあって、写真も綺麗で見ているだけでカレーの匂いがしてくるかんじ。
私が以前ハーブにはまっていたのは、カレーのスパイスを自分で栽培したいというところから始まっていて、一番最初に買ったその手の本は、スパイスブック―香辛料の実用ガイド これも写真が美しく、色んな国のスパイスの配合が載っている。
それで庭では色々と栽培していたのだけれど、結局スパイス以外のハーブやら植木も植えていたのでその年の収穫は数回で使い切ってしまう程しか採れないものも多かった。
少し前に、鳥飼からトルコのニンニクを貰った。ニンニクが色んなスパイスと一緒にオイルに漬け込まれたもので大変美味しいので、スパイスブックを開いて中のスパイスを調べてみた。トルコのスパイスの頁に載っていないものも含まれているようで、カレーの様な風味はおそらくフェヌグリークのように思えたが、確かではない。使われているニンニクは日本や中国のよりも小さく、オイルに漬け込まれる前に酢漬けになっているようだ。しかしおそらくスパイスの配合で味が全然変わってしまうのだろうと思う。
カレーの話だけれど、ずんさんが市販のルーもけっこう美味いと言っていたので、久しぶりに使ってみた。最近のカレールーは驚くほど種類があって迷う。結局牛脂を使用していないSBのとろけるカレーを使ってブリカレーを作った。材料はブリけんちんと同じ。里芋とゴボウとニンジン+タマネギ。カレークィーンともちゃんの作った大根と厚揚げのカレーが美味かった。という連協メンバーの話だったので、厚揚げも入れてみた。これまで、高野豆腐や揚げ豆腐は入れたことがあったので、違和感はない。しかし大根。蕪はいれたことがあったけれど、大根はなかった。想像がつかない。ちょうど聖護院大根を入手したので、それを入れた。後はタケノコ。
ルーを入れてみたけれど、ううむ。なんというか、材料のうま味がすべてルーでかき消されてしまった感じ。大根の旨みどころか、ブリの味も消えた。コクがあって名前の通りとろけるカレーなんだけれど、強すぎる。それで、急きょココナツミルクを入れることにした。酸味がないので柚の皮の千切りと絞り汁を入れて、ヒロエ印の梅ジャムを入れて、ブリケンチン用に取り置いておいた、スープを足して何となくタイカレーのようになって美味し。前世がSBとろけるカレーだとは思えない。意味なし。しかも、せっかくの聖護院大根は溶けて影も形もなくなった。
私が外で食べたカレーで美味いと思うのは色々あるけれど、お茶の水エチオピアはお気に入り。ここのカレーはけっこう癖があるので、好き嫌いは別れると思うけれど。