窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

カルガモの行方

公園のカルガモたちは、現在2羽になってしまった。その2羽がここで生まれ育った4羽のうちの2羽なのかはわからない。
最初にツガイの2羽がいて、コガモが4羽。そのうち母親とコガモの5羽になりその後コガモ4羽だけになった。しばらくコガモだけだったのだけれど1度だけ母ガモらしきカモがやってきて5羽で仲良く泳いでいたが、翌日にはまたコガモだけになった。
先日は朝、新たに2羽のカモが来ていて4羽のコガモをつついたり、威嚇したりしていて、コガモたちは居場所のないような顔をしながら(という気が)バラバラになって泳いでいたが、午後にはまたコガモだけになっていた。
その翌日から今日まで、2羽のカモがいるのみだ。2羽のカモは橋に人がいると何かもらえるのじゃないかという素振りで寄ってくる。4羽のコガモたちは、そういう素振りをしていなかったので、やはりこの2羽はあの4羽とはちがうのか・・・。そぶりというのは、首をかしげて橋の上の人の顔を見ながら、ツツーと泳いでくるということ。
この池はカモたちにとっては、けっこうマイナーなのではないかと思う。少し離れたところにある大きな公園にはお堀のような人工的な池があり、そこにはなん家族かのカモや水鳥が住み着いていて、なかなかの賑わいだ。それに比らべるとこの池は人の手が加わっているとはいえ、自然の形に近くて、決してきれいとは言えずカモよりもカエルのほうが多い。ここに住んでいるカモたちは自然派志向なのだろうか。

アシカ君から回答メールがとどいた。靴についての出典が記載されている。回答の一文には「僕のほうが記憶が確かであった」という勝者の余裕なるものが感じられ、私はさらに危機感をかんじるのであった。

5000年前の男―解明された凍結ミイラの謎 (文春文庫)

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