窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

子ども電話相談室

暑いなあ。・・・・夏だからね。と、思うのだけれど、ここ数日東京は曇り空で半袖ではちょっと肌寒いくらいの気温だったので、今日のように陽が照っていると、ああ、まだ7月だったのだと、改めて思う。打ち合わせで、新宿らんぶるへ。久しぶりの昼間の新宿は車が多くて空気が悪かった。

学校が夏休みになって、今年もラジオで子ども電話相談室が始った。本当の番組名は「夏休み子ども科学電話相談」というらしい。昔はテーマソングが流れていたのだけれど、今はなんとなく始まるという感じだ。10年程前、私は、夏にあんなに沢山いる蝉は何処で死ぬのか。という疑問を持っていて、友達の子どもに電話相談で訊いてくれと頼もうと思ったら、鳥に食べられちゃうんだよ。とその子が教えてくれた。
毎朝、なんとなく聴いているのだけれど、最近の子どもはしっかりしている。小学校1年生でもスラスラと話しているし、なんとなく無感動な口調だ。昔はもっと分けのわからないことを口走ったり、答がわかって興奮する子どもがいて面白かったのに。
質問の受付は、電話だけではなくてインターネットでもやっている。しかし、インターネットで検索すれば殆どの答は得られるように思うのだけれども。今の子ども達は生まれたときからコンピューターがあるのだから小学生だってパソコンを使えることだろう。
質問も、なんだか学校の授業で習った延長みたいで、子どもながらの素朴な疑問(蝉はどこへいくのか。みたいな)のは殆ど無い。