窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

昔、ヒロエさんに譲った小さいプレス機が、彼女が使わなくなったということで、戻ってきた。狭い部屋にいかに設置するか、難問のようでそうでもない。本棚にしていた棚の中身を整理し、その分のスペースにプレス機をのせた。
久しぶりにこのプレス機を目にして、最初はこんなに小さなもので刷っていたのかと思って驚いた。

前に住んでいた家で、まだ子猫だった今の猫は、いつも私が版画を作っている机の上で寝ていた。今回窓辺にプレス機を置いたらそこで寝るようになった。窓からの景色が見えるからなのだろう。勿論、稼働するときはどいてもらうのだけれど。プレス機は小さくて圧が弱いのでサンドペーパーを使用するときのみに動かすことになるだろう。ただ、部屋の中にプレス機があると、妙に落ち着く。が、こうして見ると、クッションが大きすぎる