窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

秋晴れは続く。気がつくとなんと明後日から世の中は連休ではないか。全く関係のない私である。猫も同様。
せっせと版画制作。猫は鳴いたり食べたり段ボールをかじったり、机の上の本を落としたり、私の足をかじったりしている。持ち上げてひざに乗せてみた。ずっしりと重い。いつものようにこちら側を向いて座り私の肩に両手を載せ、顎の下に鼻面をくっつけて、グルグル言っている。私は、猫の頭に顎を載せて、彼女の頭がい骨からグルグルの振動を感じる。
この猫ももう11歳。いくつまで生きるのだろうか。この猫が死んだとて、世の中が変わるわけではない。私以外の誰にも影響はないのだ。そう思ったらなんだか寂しくて、猫の頭を念入りに撫でたら、いつものように顔を噛まれた。
そうそう、昨日は年若い友人から嬉しいメール。カーネーションにしても、友達が頑張っていたり、幸せだったりすると、私も元気がでるのであった。頑張ろうね。お姉さんも頑張るよ。ってかんじ。(お姉さん?お母さんかも)