窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

6時起きで水彩画教室へ。もう空気が冷たい。いきなり秋まっただ中になったせいか、大学の庭の木々もまだ色づかず、変な具合に葉っぱが枯れていたりする。本日のモチーフはピーマンその他。「巻き貝のようになってしまいます。」と、生徒さんの1人が言った。ふむ。ピーマンは思いのほか難しい。 授業でやっているのは、基本的に描写である。上手になんてならなくていいと私は思うのだけれど、すでに生徒さん達は上手である。私が直すとなんだか変な絵になってしまうのが怖い。私が筆を入れているのを、当然のことながら生徒さんはじっと見ている。人に見られながら絵を描くのは、とても苦手。家で猫が机の上で見ているときも描きにくいし。