窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

午後からかなりの雨。肌寒い1日。玄関の掃除をして、ドアの脇に吊るしてあった20代の誕生日プレゼントのメットを仕舞った。もう使うこともないだろうし、けっこう朽ちているのだけれど捨てられない。単車にはもう乗らないけれど、自転車では荷物を運べないし「荷物が運べる50ccはないかな」と、近所の小さなバイク屋さんに言ったら、スーパーカブを勧められた。しかも新聞屋さんが乗っているような、紺色のボディで後ろにステンレスか何かの大きな荷台がついているもの。「荷物を載せるにはこれがいいですよー」と。ま、確かに。

こんなふうにタラタラとした文章を書いているのに、先日、私のことを目的意識のあるしっかりした人間だ。と評されたのには戸惑った。いつも右か左かの分かれ道にくると、どちらかを選択してまたテクテクと進んでいるだけのことである。先に何があるのかは、皆目わからない。まあ、よく言われることだけれど、あみだくじのようなものなわけで。でもくじ運ないからなあ。私。