窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

kamaneko2003-07-19

 先日、青山に最後の版画を納めに行った帰りに、乗り換えの永田町駅の花屋で観葉植物を買った。1ツ150円、3つで400円だったかのカゴの中から一つ選んだ。名前が書いていないが、私が好きなトックリランではないかと思い店員さんに尋ねたが、わからないという。そうして、奥から大きな鉢を抱えて出てきて、「これじゃないかしら。葉っぱが似ているから」と言った。それは、ポニーテールという札がついていた。 つまりはトックリランの別名である。私はホクホクとして買って帰り植え替えた。

しかし、ココで問題が生じた。猫である。編集委員は尖った葉っぱとイネ科の植物には目がない。昔、青麦を並べて花瓶に挿してあった時には大騒ぎで、私は机に飾って楽しもうと思っていたのに虚しくトイレに飾るしかなかったのだ。

この小さなトックリランも、植え替えて机に乗せるとさっそく葉っぱをワシワシとかじっている。止むなく縁側に置くと、ハケがやってきて、ワシワシと・・・。