窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

駅前で買い物を済ませて歩いていると、角のパチンコ屋の前にしゃがみ込んでいる人がいる。何かを地面にガリガリと描いているようす。通り過ぎるときに横目で見ると、路上には三角や四角の図形みたいなものが並んでいて彼はまだその上を引っかいている。彼は携帯電話で話をしているのだった。電話をしながら何かわからないものを書いている人は多いのだろうか。ちなみに私はそうではないことに気がついた。

想像力が欠如し、肥大化した妄想の持ち主であるブッシュは、今日もGround Zeroをバグダットに作り続けている。彼の顔にマッドな気配を感じてしまうのは私だけではないだろう。人の顔を云々言うのも失礼な話しかもしれないが(人の国を侵略することの方がよっぽど失礼なので、このくらいの失礼はいいだろう)あの、演説の後の子供じみた笑い顔、飛行機を降りてきたときの顔。決め台詞みたいなのを言ったりして。クリントン前大統領はあんなではなかったように思うので、やはりブッシュは独特だろうと思う。勿論だからと言って、私はフセインが正しいとも思っていない。早くこの戦争が終わればいい。早ければ早いほど犠牲者は少ないのだから。そうして、終わった後に色んな・・その時々の雰囲気で決めるという能天気な政治家達が想像もしなかった問題が起こってくるのかもしれない。

どうも午後にテレビをつけるタイミングが悪いようだ。また変なワイドショー的な番組にブチ当たってしまった。有田芳生が出ている。そうそう、日本テレビですね。加藤シヅエの娘でしたか。「この戦争が間違っていないということがわかりました。」と思わず口にしていたのは。やれやれ。

今日は花粉が多いのか、朝起きたら顔が真っ赤になっていた。新聞の集金に来たオバチャンも大きなマスクをしている。訊けば数日前にいきなり花粉症を発症したのだそうである。マスクは普通のガーゼマスクなので、花粉症初心者ぶりが伺われる。外歩きの仕事なので大変気の毒だった。