窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

久しぶりに ナイト・ライツ を聴く。ずっと実家にレコードがあると思っていたのだけれど、誰かに貸したままなのか紛失していた。CDで聴いても、あの頃のチリチリとしたレコードのノイズが聞こえてくるような気がする。当時よく聴いていたのは、ジム・ホールのアランフェスとソニー・クラーク(ピンヒールの足のジャケットの)。これらは友人の兄上から借りたものだった。当時聴いていた音楽を聴くと予備校時代が蘇る。服のどこかに油絵の具をつけて予備校の冷たい階段に座っていたあの頃。ナイト・ライツもアランフェスもクサカベの油絵の具とテレピン油の匂いがする。かなし。