窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

夕べ痛くて寝返りもうてずにウトウトしたら、いきなり駆け出した猫に踏まれた。うう。朝になって迷ったのだけれど、一応近所の病院へ。私は病院が嫌いである。まず、待たされるのがいやなのだ。それでめったなことでは行かないようにしている。

近所のその病院は、まったく流行っていない。私が行ったときに待合室にオジサンが一人、うつむいて座っていた。今日の担当の先生はおじいさんで、私に状況を説明させながらパソコンでカルテに打ち込んでいる。一応ブラインドでキーを叩いているのだけれど変換がうまくいかないようで、1行うつのに結構時間がかかっていた。カルテを患者にもその場で見られるようにということになっているらしい。パソコンは、IBMを使っている。マックは使わないのか?と尋ねてみようかと思ったけれど、先生を混乱させてしまいそうなので黙っていた。レントゲンを撮って、幸い骨は大丈夫だったが痛みが引くまで3週間は必要とのこと。

薬を処方してもらって、病院を出るときには待合室には誰もいなかった。