窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

朝から雨。夕方になって諦めて買い物へ。こんなときは熱かんを・・・と、日本酒売り場の前でしばらく考えたがやめた。仕事が終わってからにしよう。明日も天気が大荒れらしい。紙が乾くのが遅い。

版画は、刷ってみないとわからない。もちろん、経験上出来上がりを想定して作っているわけだけれど、プレス機を通してそっと紙を持ち上げたときに、がっかりするときもある。逆の場合もあるけれど。今日は今のところ3勝1敗というかんじ。マダマダ先は長い。

明日は大荒れなのは、日本海側らしい。太平洋側は概ね晴れ。
版画の刷りは続く。職人に徹する時間。板に水ばりしたものが部屋に並んでいる。いいのか?いいのか?本当にこれで。と、思う。落ち込む時間。「いいのか?」と私に問うているのは、壁に掛かっているツチブタと4枚の顔の作品。そうして、幸三郎さんの聖者の陶器。この聖者はなんという名前だっただろうか。今度幸三郎さんに会ったら尋ねてみようと思う。