窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

10日が過ぎて

連日の報道。
本当にとんでもないことになってしまった。
被災地の友人知人からは無事であるとのメールが、数日経ってあった。
それでも勿論大変な暮らしを続けていることには変わりはない。
そうしてその向こうには何万ものもっと大変な状況の人達と
死者がいるのだ。


久しぶりにテレビを繋いだ。でも見ていられない。
大切な人を失った人達の苦しみは、これから長く続くだろうことは
容易に想像できて胸が苦しくなる。


谷口幸三郎さんの個展は延期。


サイトでは井川博年の詩が紹介されている。
暫くネット上の粗い言葉だけに触れていたから、
はっとした。


言葉の力 を感じる今。音楽の力も。


絵の力は?どうなんだろう。
絵を描くことが誰かの為になるなんて思わない。
絵描きは自分の為に描いてるのだと思う。根本的には。
ああ、わからないけど、私はそうだ。
それが、何かの為の祈りであっても
誰かの為にと描いていますというのは、驕りのように思う。
例えばそれがお金を産んで、それを被災地に還元できることとは別の問題だ。
だけど、絵描きはもう殆ど習性のように描くしかなくて。


そこを離れても何ができるのかをまず考える。


義援金詐欺が多いそうだ。
義援金振込先のまとめサイト
参考までに。


被災地の方達にとって、明日が今日よりも少しでも良い日でありますように。