窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

1Q84の3を読み終えた。まさか百けんがでてくるとは思わなかった。
私が10代の終わりだか20代の初めだかに、初めて読んで浸りきっていたのは旧仮名遣いの旺文社文庫や六興出版だったのでなんとなく違う。当然ながら小説の一部になっていた。
・・・そういえば今日は百けんの命日だ。

しかし、私が今ものすごく驚いているのは、百けんの文字だ。いつの間にか変換されるようになっているではないか。私のegbridgeで。いや、知りませんでしたよ。ワタクシは。でもこうして書き込んでアップしようとすると化けるけれど。

私は初代MacからずっとIMはEGBRIDGEを使っていた。ワープロは勿論EGWORD。今はことえりも賢くなったのだろうか。あの頃は誰もが「ことえりのばか」と言っていたものだ。
しかし、ことえりが賢くなっていけば、それに反比例して人間の方が漢字を忘れて退化していったことだろう。

EGWORDインターフェイスMac!!って感じがしてとても好きだった。しかし、このソフトも2年前に製造中止になってしまった。
最後のバージョンアップをして、さほど時間も経っていないのに製造中止のお知らせが来たような気がして、なんだか裏切られたような気分もしたものだ。ロゴが大文字から小文字に変わった時に、なんとなく不安はあったのだが。
そういえば、村上春樹も最初の頃EGWORDを使っているとどこかに書いていた気がするが、今は違うんだろうなあ。
まあどうでもいいけれど、私は未だにほそぼそと使っている。バージョンアップを重ねて最後のバージョン。

バージョンアップと言えば、以前Adobeから、古いバージョンのアプリケーションを下取り(?)して、新しいバージョンを安く購入できるというお知らせが来ていた。安くと言っても価格的には安くないけど。
そしてこの時期。AdobeファイルメーカーもヴァージョンアップのDMが来たけれど、すでに私の3年目のIntelMacのOSでは最新バージョンは使えないことが判明。そうなるとなんら迷うことはない。バージョンアップはもうしないだろう。
それよりも、未だOS9.2で使おうと思っているデスクトップの、モニタの画面が今やヘアライン加工のような状態なのでそっちをどうにかしなくては。それも製造中止にならないうちに。