改造 昭和14年など
古本屋で古い雑誌を見た。「改造」昭和14年。新年号。
表紙もページも傷みが多いけれど目次を開くと木版画で表情豊かな兎が何匹も描かれている。その年の干支は兎だったのだ。
あれ?これって。と、思いながら中のページを見ると所々にやはり木版画。もうぜったいこれは谷中安規。
でもあちこち探してみても記名はない。他にも数人の画家が挿画を描いていて、そこには画家の名前はあるのだけれど谷中安規は名前なし。いと哀し。
しかし安規は実際「改造」に描いていたのだし、これは絶対安規の絵なのだった。
今出ている暮しの手帖に、なぜか内田百けんと谷中安規の「王様の背中」についての記事が載っている。本の画像の写真も多い。
先日、堀江敏幸の正弦曲線を購入。装幀は恩地孝四郎の木版の作品の型押しで、シンプルでとても素敵だ。
銅版画のプレスマークもそうだけれど、人は何故型押しに惹かれるのだろう。紙の僅かな凹みなのに。
色が付いていない凹み。何かの痕跡。
- 作者: 堀江敏幸
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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今日で仙台の展覧会は終りました。
天候不順の中、おいで頂いた方々ありがとうございました。
今回は私は仙台に行かれませんでしたが、近いうちに行きたいです。そうそう、火星の庭にも行ってみたいなあー。