窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

展覧会には色んな人達がいらしてくれたのだが、今年同期会をやった中学の友達も何人か来てくれた。
数年前に連絡がついたHさんとKさん以外にも、新たに何人かの男子(って歳じゃないけど)。会うまでは予想もできなかったけれど、実際に会うと不思議な感じ。すごくよく知っている人なのに、ほんとは知らない人。みたいな。


私は造形大時代の友人とは今でも親しく、卒業後も変わらず何かしらコンタクトをとっているので、久しぶりぃ〜なんて手を振っても実際はそうでもない。1ヶ月ぶりだったり。そんなかんじ。それでも考えてみれば卒業して26年とかそんなくらい経つわけで、日々なんとなくつきあっている。
しかし、中学の友は正真正銘の久しぶりなのだ。

それはとても不思議な体験だった。35年過ぎるのにあまり変わりがないように思える友。でも多分外から見たらどう見たって50代なのだ。そんな中学生がいるわけはないからね。
しかし、かわいかった人は今もかわいく、イケメンだった人は今もかっこよく。優しかった人は今も優しく、面白かった人は今も面白くて、
それでも皆おそらくそれぞれの人生を背負って生きてきたのだろうと思う。中学生の頃には予想しなかったような人生を。私にしても。
それを考えるとなんだかしんどくて、私は同期会には出なかった。相変らず自分がどんな中学生だったか覚えていない私。
同期会。その前にプレ同期会があってそのあと反省会があって忘年会。来年は新年会だそうだ。皆パワフル。私はパワーなく結局1度も出ていない。今後はどうだろう。