窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

もうそろそろ桜も終りだ。
武蔵野地区は、そこかしこに桜がある。歩いていて桜を見つけて、近くまで行って見上げ、また周りを見回すとそこいら中に桜が。
見つけてはフラフラ、また別の桜の元へ。


4月が始まって、普段聴いているラジオ番組も少し新しくなった。
私と同様にテレビを見ない(みられない)同級生のにわ望氏は、それまで作業しながら聴いていた吉田照美の番組が終わることを嘆いていた。
私はもっぱらNHKラジオなのだけれど、土日はどうも団塊世代向けの新番組が多くて辟易とする。
それで、これまで夜にやっていたゴンチチの「快適音楽セレクション」が、朝に移ったのでそれを聴くことにしてホッとする。
今日の最後の方にかかったのは、グールドのゴールトベルク変奏曲”から 第15変奏。元のバージョンとステレオ化されたバイノーラル・ステレオ・バージョン。これはグールドが実際に聴いていた音に近い音を再現しているのだということ。今グールドが生きていたらこういうふうに機械で操作していたに違いない。と言う話だったけれど、実際に生きていたころの、グールドはそうだったかも知れないが、今生きていたら考えが変わっていてライブ命になっていたかもしれないじゃん。何て思いながら、聴いた。
番組が終わってから、グールドのCDをかけて過ごした。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲-メモリアル・エディション-

バッハ:ゴールドベルク変奏曲-メモリアル・エディション-