窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

皆元気に春を迎えている。私が外に出ると、オスのぎいやんとタロウは爪を立ててよじ登ってくるので、つまんでは地面に降ろす。しかし、メスのアーニャはご飯を食べているとき以外は、触られまいと逃げる。

今の家に庭がないことは、春になると改めて思い知る。10年住んだ清瀬の平屋は、今ごろになると毎年種まきの予定を立てていたものだった。