窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

昨日の午後、年賀状に使った版画を刷りたそうと思ったら、原版が見当たらない。普段出来上がった版を入れている箱にもなく、あちこちさがしたのだけれどどうしても見つからない。大掃除の時に版を拭くときに下に敷いていた広告や新聞を捨てたとき、何となく硬いものがあるような気もしたことを思いだした。ショック。それでも諦めきれず、椅子の上に乗って、部屋を上から見渡したりしてみた。結局夜までさがしたのだけれど、諦めてもう一度作るかー。と下絵をトレースして寝てしまった。
明け方、夢を見て5時半頃に目が覚めた。夢の中でその小さい原版は、机の上の紙の箱の中の縁に他の版と重なって立て掛けられていた。
すぐに起きてカレーを食べた。朝起きてすぐにカレーを食べられるというと皆驚くのだけれど、私は朝からラーメンを食べていたこともあった。さすがに最近は食べられないけれど、まあカレーでも同じか。
そんなことよりも・・・。カレーを食べながら机の上を見てみたけれど、紙の箱は置かれていないし他の箱も昨日探した所ばかりだ。しかし夢はなかなかリアルだったので、食べ終えてから又探してみたら、棚の上に何枚か重ねてある作りかけの小さい版の一番上で発見した。昨日それも見たのだけれど、その時は年賀状の版がそんなに小さかったとは思っていなかったのだ。
夢とシチュエーションは違って縦ではなく横に重なっていたわけだけれど、とりあえず見つかった。素晴らしい!
私は10数年前にその日に起こるシーンを夢に見ていた時期があった。それは特定のことでとても短い時期だったけれど。その頃はいきなり視力も上がったりして気が入っていたというか、毎日緊張していた。
今はそんなことはないはず。何より当時より10キロは太っている。