窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

相変わらず、クーラーは壊れたままである。壊れたまま・・というか修理する気はない。買う気もないしお金もない。
版画を作っていると、風呂場と仕事部屋を行ったり来たりするので、クーラーをつけていてもたいして効果がない。昨年も8月末に越してきてからあまりつけなかった気がする。もっとも私は子供の頃に冷房病になってから、クーラーが苦手ではあるのだけれど。
室温は31度。まあまあである。なにがまあまあかというと、気が遠くなるほどではない。ということだ。とはいえ暑い。いずれにしても、サッシではないこの古い日本家屋にはクーラーは不向きである。では、何が向いているのか・・・。ということで、色々と試してみた。
まず葦簾を軒下に張った。これで結構涼しくはなったけれど、室外が35度以上の時はどうにもならない。
次に水蒔き。これもかなり効果があがるのだけれど、それでも日中やっても意味がない。
観葉植物を縁側に置いた。これは思いのほか涼しくなった。軒先には木も植わっているし、下は玉砂利が敷かれているので、以前の赤土丸出しよりも照り返しが少ない。5度は違う・・(以前の家は、クーラーつけなければ40度近くになったので。)
レースのカーテンの替わりに竹のすだれをたらした。これもまあまあ。
扇風機。これは必需品だ。必需品・・と言っておきながらもらい物を使っている。ヒロエさんが10数年前に郷里に帰るときに私にくれたのだ。そのとき既に10年は使っていたはずなので、20年もの。先日、同じく20年ものの扇風機が壊れた。と、M亮が言っていたのでこれももうそろそろかもしれない。首を左に回すときに結構つらそうな音を出している。そうして、気になるのが風の強さにあわせて、首の回転が速くなるのだ。これって今のもそうなの?強さ3にすると、もうブンブンブンブン、そのまま頭が飛んでいっちゃうんじゃないかと思うほど、早く振るので心配になる。
扇風機は北側の窓を背にして置くと、かなり涼しい。
それでも今日の最高室温は32度だった。いや、ずーっと32度。変わらず。「ちょっと涼しくなったかも」と、思っても「暑い」と、思ってもなぜか一定温度だった。これは、私が汗をかいた後か否かによるのだ。
そうそう、ニガウリのツルを屋根に向かって無理やり誘引した。残暑はこれでしのげるか・・・

今日一日そんなことばかりやっていて、仕事にならなかった。