窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

台風一過は昨日の朝だけで、今日もはっきりしない天気だった。昨日は青瓶のデスクの人たちに混ぜてもらって、九十九里へドライブ。めちゃくちゃおかしな1日だった。あまりにおかしすぎたので、それはまた後日書くとして、夜半すぎにデスクのSさんに送ってもらい家に着いた。女友達っていいな。と最近思う。帰宅後なんとなくボヤボヤとしてしまって牛乳屋さんのトラックのエンジン音を聞いて布団に入ったのだった。
そうして、今朝は近所中の畑でガーーッとトラクターが働く音で、朝寝ができずに早起きをした。膨れた顔で窓から外を見ると、近所の人は皆仕事に出かけて駐車場に停まっている車はなく、お百姓さんはトラクターに乗っている。寝ている私が悪いのね。と、猫もたたき起こして1日が始まった。

フラフラとしながらも、友人樋詰司君の個展を観に再び大宮へ。樋詰君は空を描いていた。青や赤や黒の空に雲がうっすらと浮かんでいる。いつしかそれぞれのそんな空を見ていたころの自分のことを思いだしていた。ギャラリーは喫茶店の奥にあり、樋詰君と奥さんのかおるさんと一緒に食べたカレーが大変美味しかった。