窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

昼の暑さの中にいると、いったい今はなん月なのだろうかと思う。ハイ、9月です。それも明日から2週目。焦ります。
夏はそれほど好きじゃないのに、夏が終わるとなんだか寂しくなるのはなぜだろう。けれども今年は9月に入ってもこのように暑い。なんだよー。9月のくせに嘘つき。なんてワケのわからないことを思い巡らしながら、日焼け止めを塗らずに買い物に出かけたことを後悔する日々である。とはいえ、夜になると、コオロギが家の周りをみっちりと取り囲むように鳴き始めて、半袖だと扇風機の風も少し寒い。猫も盛夏よりは、甘える声も長々としている。