窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

最終色校のため5時半起き。家を出るのは8時前なのだけれど、私は家を出る2時間以上前に起きないと終日ボケているので。
神楽坂に9時頃到着し印刷会社に。初稿の段階で結構奇麗に出ていたし、表紙の絵の色のチェックを営業の方に尋ねられ、オーケーを出したら、後ろに並んだ職人さんたちが小さい声で「よかったね。」と言い合っていた。振り向くと恥ずかしそうに笑っていて、私も嬉しくなった。
学校を出たばかりの頃、大きな商業デザイン会社の小さなスタジオで、デザイナーの指示通り模型を作るアルバイトをしていた頃のことを思いだした。デザイナーは無理ばかり言い、私たちは締め切りに追われて徹夜の連続だった。最終チェックでオーケーがでると、本当にホッとしたものだった。(当時一緒に模型を作っていた中の1人は、時々赤瀬川さんと一緒に何やら不思議なことをやっている。)
本は予定通り個展の時にはでき上がっている。あとはワタクシがもう少し新作を作って、個展への事務的な様々なことをキチンとやっていくのみだけれど、さすがに今日もまた眠いのであった。