窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

ハリポタ

ようやく鳥飼とハリポタを観に行った。「the Chamber of Secrets 」 を読んでからずいぶん時間が経っていたので、細部を忘れていたから楽しめた気もする。もちろん、SFXもスピード感もあってそれなりに良かったし、ストーリーも映画のためにスキップしてあるわけだが、うまくつないであったと思う。が、当然のことながら本のほうが色々な出来事や登場人物を丁寧に描いているわけで、時間差・・といったらよいのか。例えば、ハリーが苦悩しているとする。その表情を浮かべている時間が、私が本の中で感じている時間と、映画とでは違う・・みたいな。映画では数秒、本では数十秒。余韻の部分が抜けているということかもしれない。あくまでも私の感想だけれど。そういうものが積もっていって、慌ただしかった。
とはいえ俳優達もすばらしく、映画としては楽しめたのでよかったと思う。これが遺作となったリチャード・ハリスの声が弱々しかったりして、寂しかったけれど。3作目もまた観に行こうとは思う。