窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

ようやく部屋を少し片づけた。片づけたと言っても、真っすぐに歩けるようになったということ。作品は出来た順からどんどん箱に詰めていき、床が見えてきた。私は同時進行で描くので時間がたつにつれて描いているスペースがどんどん狭くなり、最後はもう座布団1枚ぶんくらいしか床がみえていなかった。田中一村どころではない。猫も「とおれないぃ〜〜。きぃ〜っ」と目を三角にして、私の頭によじのぼって越えて部屋を移動していた。

床が見えてきて、掃除機をかけて何だか片づいた気分になってはいるが、普通の状態にはまだほど遠い。本当は、棚を移動したりベッドの位置をかえたりしたいのだけれど、体力がついていかない。