窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

プリントゴッコ


一部の人達に惜しまれつつ生産終了したプリントゴッコ。今やオークションで価格高騰したランプやシートを買う以外には術はなく、私の持っている消耗品も残り2回分になってしまった。
ずいぶん前にプリントゴッコ理想科学の仕事をしたことがあった。それはシルクスクリーンの簡易版の様でB5サイズの機械でTシャツや袋物にイラストを刷る。というものだった。手間はかかったけれど、綺麗に刷れてなかなか良かった。が、やはり部品・・特にランプが1度に6個(8個?)いるせいなのか、競合するTシャツ君に押されてなのか、あまり普及しなかったようだ。そしてハガキサイズのプリントゴッコもやはりパソコンに押されて生産終了になった。
プリントゴッコの需要は、年賀状が一番多かったろうから年賀状それ自体出す人が減った上に、インクジェットプリンタの普及でこれも致し方ないことだ思う。
機械はまだ使えるけれど、プリントゴッコ以外には使えない。シートやランプの代替品になるものはないだろうか。と、思っていまだに処分できずにいるのだった。