窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

気分転換

私にとって一番の気分転換は運動だと言うことを、メニエールになってから知ったけれど、普通の時は掃除だ。掃除しがいがある築40年の我が家。

N枝妻は、掃除なんてモップをかければ済むから簡単というようなことを以前話していて、「そうか!」と思っていたけれど、すぐにそれは隙間のない新築の家ならではということに気がついた。
我借家は隙間が多いから、毎日掃除をしないと埃が隅に鎮座している。そして勿論毎日掃除なんてしていない。
やだなあ。と思いながら暮らしているからこその気分転換の掃除なのだった。(でいいのか?)


それはそれとして、写真は愛用の鉛筆削りだ。ドイツ製。芯のとがり具合が調節できるダイヤル付きのお馴染のDUX。10年以上前に仕事で通ってた伊東屋で買って時々刃を交換して現役だ。革のケースはかなり朽ちた。
鉛筆を何本も削ると気分がシャッキリする。これも気分転換の一つだ。削った鉛筆は陶器のカップに立ててある。
「さあ、どうぞ使って下さい」と鉛筆達はとがった頭を並べているのだった。