窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

耳に残る歌

テレビを見ていないものだから、いついつにこんな番組をやると言われて見ようかなと思っていてもすっかり忘れている。外したまま部屋の隅に置いてあるテレビを、1階まで運んでアンテナを付けなくてはならないから。何日か経って、ああ、そういえば・・・ということをぼんやり思い出すのだけれど、やや危険?

ラジオもいつも同じ番組しか聴いていない。
土曜は朝からNHKFMの「世界の快適音楽セレクション」を。ゴンチチの番組だ。以前は夜の番組だったのだけれど、その時から聴いていた。
テーマによっては時々日本の古い歌謡曲などがかかるのだけれど(吉永小百合の鹿の歌や麻里エチコの歌)そういうのは何だか耳についてしまって、長いこと難儀をする。
土曜日はそのままNHK第一の関西放送を聴いて夜は渋谷極楽亭を聴く。いつのまにか花緑は出なくなって私が楽しみなのはやはり喬太郎喬太郎の落語は真打ちになったばかりの頃だったかに聴いて面白くてびっくりしたけれど、あっという間に時間が過ぎて写真で見ると白髪混じりになってた。今はもうチケットを取るのも難しいらしい。
それで以前この番組にゲストで出たのが、寒空はだか。勿論「東京タワーの歌」を歌って、一億人のハナウタというだけあって、初めて聴いてからしばらくの間頭の中で始終鳴っていて辛かった。
それよりも随分前に耳について離れなかったのは、あの「ヨーデル食べ放題」これは発売当初に先に書いたNHKの関西ラジオで聴いたのだったと思う。まだ枝雀が生きてた頃だ。

しかし、私の場合どうして耳に残るのはこの手の音楽が多いのだろうか。別に好きなわけじゃないんですよ。決して。まあ寒空はだかは面白かったけど。
なんだろう。コード進行に秘密あるのか否か・・・・研究する気もないけれど。



予備校の頃はZigeunerweisenをエンドレステープにして聴いていた。サラサーテが演奏をしている盤だ。今でも大好きだ。繰り返し聴いていると別世界へに飛んでいく感じがする。

この間Youtubeでいい演奏を見つけた


このためがけっこう好きだ。昔ラカトシュが来日したとき「題名のない音楽会」で演奏したビデオを持っているけれどあれはもっと早くてクラクラした。