窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

近所のM子ちゃんが来訪。彼女の車は黒いアルファロメオ。ツーシーターのスポーツタイプである。金髪でサングラスの彼女が、それを運転してくるのは、なかなか格好いいのだが、私の家の前の駐車場に置かれているのは妙だった。何しろ後ろはすぐに畑なので。
アルファロメオは私が想像していたよりもヘッドライトが小さくて、「ポケモンみたいな顔。」と言ったらM子ちゃんは憤慨していた。

M子ちゃんは、ジャーマンシェパードを飼っている。以前写真を見せてもらったが、なかなかの器量よしだった。私も子供のころはずっと犬を飼っていた。今思うと昔の犬の飼い方というのは雑だった。昔はドッグフードなんて食べさせていなかったよね。と、M子ちゃんと話した。殆どが人間の残りとか、そんなものだった。それでもあまり病気もせずに10年以上生きたりしていた。昔の犬の方が丈夫だったのだろうか。もっとも家で飼っていたのは、雑種ばかりだったけれど。