窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

ミソハギのこと

ミソハギが今年も咲いている。これは鴨がいる池がある、いつもの私の家の近くの公園。ここはビオトープとして、15,6年前に整備された場所なのだけれど、私は13年くらい前の夏に今の家に越してきて、殆ど毎日通る公園でこの花の名前を知った。
2012年夏、FBに紹介された福島ビエンナーレでの、母袋さんの野外展示作品[絵画のための垂直箱窓ーFUKUSHIMA 1-4]の設営された場所と、垂直箱窓から望んだミソハギの写真を見た時に、私の日常の風景が非日常の風景に変わったと感じた。
しかし日常は続き、毎夏どこででもミソハギは咲くのだけれど、見えない所で少しずつ世界がずれてきているような気がする。特別な場所ではなく、どこもここもが。

                                          • -

母袋さんの野外展示作品[絵画のための垂直箱窓FUKUSHIMA 1-4]は下記リンク
http://bit.ly/2vdxTEF

https://www.facebook.com/t.motai/posts/266247230180017

エサシトモコさんの新作展のお知らせです。
今度の個展はカオデカクンではなく、なんと、エサシさんが私の絵と版画を立体化するという試み。
実は、その話を聞いた時、最初は冗談かと思いましたが、
試行錯誤しながら進み始めた彼女の制作と湧き出てくる色んなアイデアに、
驚いたり感動しながらネットに上げられた画像を見ていました。
他の方々とおそらく同じように。
私は作品を作り終えるとその瞬間に色々忘れてしまうものですが、
今回エサシさんの作品を観てもそれらを思い出すことはきっとなくて、
エサシさんの作品となった犬や猫たちを(ああ、いいなあ・・)と、
あちら側からこちら側からと首を伸ばして観ることになると思います。
そうしてそれがもう本当に楽しみです。

エサシトモコ展

もうすぐ個展です。
場所は三鷹、ぎゃらりー由芽。
アクセス
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀4-15-2-101
電話: 0422-47-5241  ファックス: 0422-47-5034
JR中央線三鷹駅南口より徒歩5分