窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

個展終了

最終日も多くの方がいらして下さいました。ありがとうございました。


あっという間の10日間だったのだけれど、初日がものすごく遠い時間のように思えてしまう。今回の個展と20数年の間の淡路町画廊やお茶の水画廊で出会った人達も、全部が一緒になって皆が笑顔で画廊の中を歩いているのが見える。
あれは何回目の個展の時だったんだろう、お茶の水の時だっけ淡路町の時だっけ。なんて、記憶が交錯しながらそこに又新しい記憶が重ねられて。私はそんな森のような時間の中で小さく切り出されたその断片を上げたり下げたりしながら眺めているのだった。
さて、これから何処へ向かおうか。


さすがに疲れて今日は仮死状態。久々の胃痛で寝たり起きたり。猫も一日寝ている。ストーブの前に私が立ったので、彼女の前に暖かい空気が届かなくなった時だけ鳴いて。