窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

作田富幸個展

大学の同期生、作田氏の個展に行きました。同級生のめりいと鷹の台の松明堂ギャラリーへ。
作田富幸20Visitors

作田氏は私とは違ってまっとうな銅版画家。なんというか、卒業してからきちんと進むべき道を進んでいる。なのだけれど、作品は全然普通ではなくて、そうしてそれは初期の頃から変わらない。
卒業後にギャラリーで会ったりする彼は「先生」って感じなのだけれど、ダークなユーモアがムギュッと圧縮されているような作品を観ると(ああ、やっぱり作田君だ)と思ってしまうのです。
今回は版画だけじゃなくボックスアート等色々な試みがなされていました。私はいつものように、葉っぱの顔の娘がお気に入りです。愁いを含んだ瞳。
でも、作田氏のパンフによると、これらは全て自分の分身、あるいは願望だとか。うううむ。さすがダークブラザーズ。


松明堂ギャラリーは、とても雰囲気の良いギャラリーです。本屋さんの下に別世界が広がっています。
階段を下りて行く時には、いつもちょっとワクワクします。展覧会は18日まで。