窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

本の森


読書の秋というけど、このところあまり読んでいない。読みたい本はあるけれどなかなか落ち着いて読む時間がない。どちらかといえば本を作る側にもいる私なのにこれではいかんだろう。と思う。




最近読んだのは

本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか

本の現場―本はどう生まれ、だれに読まれているか

私は古本屋さんを手伝ってもいるので、本を売ることについても興味がある。特に棚作り。
もう10年近く前だったか、その昔リブロで働いていた方で、その後は色々な書店の絵本の棚を作る仕事をしている方にお目にかかったことがあった。当時は確か大手出版社の嘱託社員と言う肩書きだったように思うけれど、書店のイベントでイラストレーターの方達と対談をしたり絵本の棚づくりをしたり。所謂コーディネーターだ。
彼女がアドバイスして作った棚では絵本が驚くほど売れるようになると言う話だったが、黒柳徹子のような雰囲気の彼女の他の話が面白くて、具体的な棚作りの話は忘れてしまった。

上記の本に出てくる幅さんの話も面白い。

私はある意味副業として本に限らず、物を売るための工夫にかかわる仕事(デザインも含めて)をやったりもしていたのだけれど、そういう経験が自分が絵を描くことに生かされないのは何故かい。