窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

仔猫

またこの数日東京は寒くてストーブをつけたり消したり。でも、もう先週で灯油屋さんの配達は終わりだった。高かった。1880円。
三寒四温というから、まあそんなもんだと思う。暖かい日もあってそんな日曜の昼下がり、二階でパソコンを打っていたらキィーキィーと仔猫の鳴く声がして、降りていって軒下をのぞき込んだら、縁側の下の砂利のところでまさにアーニャが出産中であった。一匹出たところ。
仔猫は甲高い声で叫び、他の雄猫が寄ってくるし、下は砂利と砂。なので去年骨折した仔猫(今はみるくさんという名前になって、新しいお母さん(小学生の女の子)の元で、すくすくと順調に太めのお嬢さんになっている。)が入っていた大きめのカゴの中に連れて行くと、アーニャも入ってその中で次々と生んだのだった。また4匹。

そして、縁側にカゴを備えてシートをかけて1週間ほどいたのだけれど、また去年のように一軒向こうのお宅へ運び去っていった。1ヶ月したら、また出てくるのだろうか。

その前に古本屋友達で猫好きのKKさんが見学に来宅。彼女はその日、東山魁夷展を見てきたという。それで猫の一匹を見て「これは東山魁夷の絵にあった「道」を思い出しました。」というのでその猫の名前は「みち」とした。私はその猫は私の好きな色川武大の髪形に似ている模様だったので「タケ」にしようかとも思っていたのだが。
  「みち」

まあ、いずれにしても1ヶ月位後にまた里帰りしてくるとは思うが、無事にケガもなく過ごして欲しいと思う。そして夏にはアーニャは手術せねば。
不在ながらも、もらい手は募集中。