窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

風邪

先週の日曜の朝風邪をひいた。
朝起きたら上あごがヒリヒリとして、熱が出ていた。9度4分。
私がひく風邪はいつも突然で、寒けがするとか鼻水が出るとか、風邪の諸症状は全く感じずにいきなり高熱が出るのだ。熱は無理に下げてはいけないと、以前病院に行ったときに言われていたので、日曜はじっと寝ていた。しかし、翌日になっても下がらず、仕事があるので解熱剤を飲んで出かけた。
解熱剤を飲むと、いきなり下がる。5度8分とか。頭はなんだか晴れ晴れとして何でも出来そうな気分になるのだけれど、解熱剤が切れた夜にはまた9度になった。
それで翌日の午前中は寝ていたのだけれど、フランスから帰ってきた大学時代の友人のHさんが遊びに来ることになっていたので、また解熱剤を飲んで起きだした。
彼女に会うのは6年ぶりくらいで、前の週に連絡を貰ったときには、色々と作ってゆっくり話をして・・・等と思っていたのにこのありさまだ。結局彼女達は早々に引き上げて、私はまた布団に潜り込んだ。


翌日はまた出かけなくてはならないので、解熱剤を飲んで、帰ってきたら声がドラえもんを潰したようになっていた。Hさんが泊まっているお姉さん宅にお詫びの電話を入れると、義兄さんが出て、私だとわからず大笑いされた。
ぼくドラえもん」と、小さい子供のいるにわくんに電話をしてみたくなったけれど、また熱があがってきたのでやめた。そうして、ついにどうやっても熱が下がらなくなって、病院へ行った。
鏡を見ると、こんなに熱があるのに顔が丸くなっている。太ったのかと思ったら腫れているらしい。その時にはリンパ腺もバンバンに腫れて、喉も痛くて風邪の全ての症状が出ていた。高熱が続いていたので医者はインフルエンザを疑ったけれど、案の定ただの風邪だった。
抗生物質を飲んだら、翌日にはもう下がり始めたけれど、咳が止まらないので久しぶりに浅田飴を買った。
「せき、こえ、のどに浅田飴」と、言ってみる。
昨日の方が似ていた。