窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

沖縄から戻ったTさんが、お土産に泡盛を持ってきてくれたので、急きょ餃子を作って、ランチをした。初めて使うテフロンの電気の鍋で焼き始めたのだが、鍋の中はしんとしていて、しばらくして蓋を開けてみても、餃子達は色も変わらずよそよそしく並んでいるだけで、1度目はイマイチだった。2度目に水を多めに入れたら、ようやく餃子らしくなって、まずまずだったが、安い皮を使ったせいか、いまひとつ自分では納得がいかなかった。泡盛は初めて飲んだ。焼酎よりもおいしい。度数もけっこう高いので、チビチビと食前酒のように舐めた。
Tさんの沖縄の話を聞いていると、まるでその場にいるように情景が浮かぶ。サトウキビを刈っていたら、ハブに出会ってしまった話や、希少動物のハコガメの話。それは、彼女がMMに書いている文章を読んでいても同様である。私は沖縄に行ったことはないので、しばらくはTさんの話や文章で楽しもうと思う。