窯猫通信覚書

絵描き・銅版画で本の挿画等描いている市川曜子の銅版画日記です。

2019年

年が明けて締め切りのある様々なことをやったり、足りないものを買い足したりしているうちにもう5日過ぎた。

年末は例によって突然高熱が出た。連休だったので薬を貰っておこうかと思い、休日診療もやっているという少し離れた町の病院に行った。9度4分くらいまで出ていたので、初めての先生は疑わしそうな目つきでインフルエンザの検査を勧めた。結果はいつもと同じく陰性で抗菌剤と解熱剤を多めに出され、飲んだら急に熱は下がったけれど嫌な頭痛がひどくなってきたので、指示されたよりも早くに薬をやめてしまった。

結局3、4日寝て、仕事が年末ギリギリまでかかり全てがずれ込んで駆け込んだように年が明けた。

はてな

ブログを書き始めてどのくらいになるのか。最近は更新もまばらです。

はてなダイアリーiPhone用の開発はされなかったので、どうしたものかなと思っていたけれど、この度ダイアリーが来春で終了というお知らせがきたのでそれを機にブログに移行することにした。

まだちょっと手探り状態なので、読みにくいところもありそうですが、よろしくお願いします。

トロロアオイ

kamaneko2018-04-29去年トロロアオイを蒔かなかった。
夏は水路向こうが陽当たりがよくて、作物を植えていたのだけれど、そこは市の土地なのでこれまでは断って使わせてもらっていた。
市長が替わったからか、なんだか頻繁に草刈りが行われ、6,7年生やしていたブロンズフェンネルも根こそぎ刈られてしまった。
また使わせて欲しいと連絡するのも何となく面倒くさくなり、刈られるままになって今に至る。
冬が終わり雑草が生えてきたけれど、草刈りが来ない。
トロロアオイを蒔くスペースが、家の側にはなくて思案中。

[日々


所謂花見はあまりしない。人だらけだから。
以前住んでいた家は畑の真ん中で、周囲は桜よりも梅が多かったが、駅の反対側は病院街で、どの病院にも必ず桜が植えられていた。
昔、結核療養所だった病院の裏庭には、桜の園と呼ばれる桜の林があり、花見の季節にはスリッパを履いてカーディガンを肩にかけた患者さんたちが、空を見上げていた。昔、入所者たちが植えた桜は、間隔が狭いからかそういう種類だったのか、枝は横に広がらずに上へと伸び、桜の花は高い空で揺れていたから。
病院に挟まれた通りの正面に、桜の花が空に浮かぶように見えるのは全生園だった。都内よりも少し遅く、何となくひんやりとした空気が流れる街だったけれど、今日はもう満開かもしれない。
久米川、そして全生園が舞台だった「あん」(河瀬直美監督)を数日前に観た。映画の中でも桜が咲いていた。